一人廊下に佇みながら、あの子が好きだと言った詠を思い出す。
梅雨の終わり。
枯れかけの紫陽花を、優しい眼差しで眺めていた。
「綺麗だね」
咲く事も無く枯れ行くだけだった蕾に、
そう笑いかけたその姿が、とても美しくて。
ねえ、最初で最期のお願いです。
日の光が段々と差すようになって来た、夏も間近のある日のこと。乙ヶ三の倉庫街でアマチュアガールズバンドのコンテストが開催されるとの告知が発表された。
最優秀グループにはプロデビューの道が開かれるという触れ込みもあり、
参戦に名乗りを上げるグループの数も決して少なくはなく、開始前より上々の賑わいを見せていた。
さて、本番開催まであと一週間。そんな折に、街にとある噂が広がり出していた。
「コンテストに参加しようとしているグループのメンバーが、次々倒れてるんだって。」
火の無い所に煙は立たぬ。果たしてこの噂の意味する所は何なのだろうか。
首を入れるも入れぬも、貴方次第。
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今回の事件にもし、貴方が首を入れるというのなら。
貴方の使命は、《噂の真偽を確かめ、コンテストを続行させること》である。
例えその過程で、何があったとしても。