「いいかい?バンドルっていうのはね、バンドでアイドル!まさに二刀流の素晴らしい新生文化なんだよ!これからの時代は、矢ッ張り複合的に武器を持つってのもいいと思うんだよねー俺」
貴方の側で力説しているのは、ロックミュージシャンでありながらポップスにも傾倒しつつある稀有な人物であり、貴方の知り合いである。
若干うんざりした表情の貴方を気にもとめず、彼は貴方に紙束を押し付けてきた。
「で、だね!今回頻発しているコンテスト参加者の謎のぶっ倒れ現象についてちゃーんと調べてきたわけだけれどさ。なんと!共通点もちゃんと見つかったんだよ!あ、ついでに俺の一押しバンドル「4 Frame Per Second (4FPS) 」のCDもつけといたから是非聴いて…って、ああ!何処へ行くんだい!!」
《貴方は事前にHO【噂の被害者の共通点】を保持している》
調べた所によると、被害者は全員例の倉庫街コンテストへの出場表明を正式に宣言しているグループのボーカル担当だったそうだ。そして、全員が全員、急性心不全で倒れてる。毒でも使ったのかって思われそうだけど、あくまで自然的に発生したそうだよ。そう、「超自然的」に、コンテストの参加者、しかもボーカル担当に限ってね。これ、なんかの呪いかなんかじゃない?